ゲンガーX「うぅ・・・封印されてはや何日。発売記念大会も終わっちゃうし、俺の兄弟はさくっとサイドカウンターで殴り殺されてるし・・・ご主人はアルセか、お前にレインボーしか言わないし。」

エムリットX「よぉ、兄弟。まだそんなことで嘆いているのか?」

ゲンガーX「あ、エムリット兄さん。」

エムリットX「そう肩を落とすな、兄弟。俺もファイル生活長いけどな、ファイル暮しも悪くはないぜ。」

ゲンガーX「そうはいってもエムリット兄さん。カードとして、それも最高位カード、レベルXとして生まれたからにはもっとバリバリ働きたいんですよ。ご主人の趣味でいろんなスリーブも着せてもらえる、力を認められれば栄誉のトリプルスリーブですよ。」

エムリットX「そうはいうがな、兄弟。俺と同期のユクシーを見てみろよ。オークションから、ジムチャレ、みんなの人気ものだ。大人から子供までみんなにちやほやされている。たしかにカードとして生まれたからにはそれは羨ましいことだぜ。でもそれが幸せだとは限らないんだ。」

ゲンガーX「?・・・どういう意味ですか、兄さん。」

エムリットX「子どもに使われれば、粗末に扱われ傷物になるまで酷使、みんながみんなってわけじゃないが、折れたり、曲がったりの危険が高い。あんまり傷物になっちまうとファイルに入ることもなく、リサイクルショップか、フリマでポイの運命をたどっちまう。」

ゲンガーX「うっ・・・なんて身勝手な」

エムリットX「まだ売られればいいけど、最悪捨てられるな、物理的に。大人に使われれば、負けるときにはお前がこなかったせいで負けたとののしられ、勝った時には相手さんに睨まれる。勝っても負けても、パワースプレーで止められた日には文句タラタラですよ。そんなことされたら過労と、ストレスフルで精神が参っちまうぜ。」

ゲンガーX「・・・な、なるほど。」

エムリットX「それに比べてどうだ?俺達はファイルという名の温室にぬくぬくと保護され、見せたがりのご主人の御蔭でご自慢カードとしてみんなから羨望のまなざしを浴びることができてるじゃねぇか。カードとしては最高の誉れじゃあねえか。」

ゲンガーX「た、確かに。」

エムリットX「な?他に一体何を望むってんだよ。それにお前も俺と同様でハーフじゃあ活躍できそうにないんだからさ。このまま一緒に温室を満喫しようじゃねぇか。」

ゲンガーX「・・・そうっすね、俺が間違ってました。」

エムリットX「そうだろう、そうだろう。これからもコレクション同士なかよくやてこうじゃねぇか。」

ゲンガーX「はいっ、アニキ!」

てれてれってってーん!ゲンガーは改心した。
邪悪な心は消え、ダニエルカードと姿を変えた。

ダニエル「ん?これなら、ゲンガーXもハーフで動く?・・・やってみるか。
星の力を秘めし鍵よ、真の力を我の前に示せ!レリーズ!!」

 邪悪な評価を受けていたゲンガーはエムリットの説得もあり、改心しダニエルカードとして、真の仲間入りをはたした。

はたしてさくらカードならぬ、ダニエルカードと化したゲンガーの力とは?
また適当にネタを思いついた時まで続く。



















コメント

たねぼーぱぱ
2009年7月20日6:12

何かよく分からんが、続きを楽しみにしています。

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